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ダンナ様はFBI by 田中 エミ

奥さまの名前はエミ。そして、
だんな様の名前はダーリン。(仮名)
ごく普通の二人は(どっちも違う)、
ごく 普通の恋をし(いや〜あの出会いはない)、
ごく普通の結婚をしました。(・・・・・)
でも、ただひとつ違っていたのは……
 ダンナ様は 元FBIだったのです!

ということで、
仕事の最中にうっかりFBI職員に見初められ
うっかり結婚してしまい
トンデモ生活を謳歌された
コピーライター 田中エミさんのエッセイ

おつきあいから、プロポーズ、結婚生活、
すべて筋金入りのFBI流処世術、危機管理で
マイペースをつきすすむダーリンに
振り回される抱腹絶倒の日々

いや〜笑いましたし
人付き合いにおけるとっても大切なことも
披露されていて感心することもたくさんありました。

戦略をやんわりと
愛情オブラートにつつんで
 我が道をつきすすむダーリンさんに
結局は丸め込まれてラブラブ結婚生活

しかしドラッグや非社会的行動
に関わったミュージシャンの
アルバムはだめと
妻の青春時代の証とも言える
秘蔵のLPを勝手に処分するとは

そして文庫版あとがきに
記載されていた内容 
あれはないっ!

見初められる心配?は一切ないけれど
私じゃつとまらないし、
御免こうむるなと思いました。

笑いある自己啓発書として読むのもおすすめです。


ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)ダンナ様はFBI (幻冬舎文庫)
(2012/02/09)
田中 ミエ

商品詳細を見る



内容紹介
これ、すべて実話です。仕事一筋だった私が結婚したのは、元FBI捜査官。出会いからして風変わりな二人の日常は、驚きと発見と笑いの連続。「玄関の鍵は、日本一腕のいい錠前屋に頼むべし」「デパートでも居酒屋でも、トイレに入る前はFBI式チェック」「仕事靴はハイヒールのみ」などなど、彼のトンデモ指令は尽きることがない。ダーリンの過剰な愛と正義感が今日も弾けまくる!愛と成長とドタバタの日々を描く国際結婚エッセイ。
【目次】(「BOOK」データベースより)
1 運命のダーリンがやってきた(私の行く手をさえぎったダークスーツの大男/どうして私の電話番号を知ってるの? ほか)/2 愛のささやきは「フォーユアセイフティ」(大統領の執務机と障子板16枚を船便で!?/ダーリンは夢を見る。私は重い現実を引き受ける ほか)/3 FBI直伝・家庭も仕事も楽しむ10の掟(家庭と仕事を両立させてこそ人生は楽しい/相手の服装が発するメッセージを読みとれ ほか)/4 FBI直伝・自分の魅力をアップさせる10の掟(初対面の人には時間差で2度微笑みかけろ/出会って最初の1分間は、相手に尊敬を伝える時間 ほか)/5 日本の安全はボクが守る(独身最後の英国旅行で「重要参考人」にされる/彼は元X国大使だ!一度見た顔は忘れない ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
田中ミエ(タナカミエ)
コピーライター。シャネルなど女性関連の雑誌・新聞広告を広く手がけるほか、朝日新聞求人欄「仕事力」を10年、同「あの人とこんな話」を20年以上にわたり担当。これまでに取材した相手は1200人を超える。『ダンナ様はFBI』がエッセイのデビュー作
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

マイ・フェア・レディーズ by トニー・ケンリック

久々に邦訳ユーモアミステリ?

「スカイジャック」「リリアンと悪党ども」など 
読んだことのある人なら 思わず ニヤリっとしてしまう
トニー・ケンリック作品 
 といっても もうはっきりいって 
 古典、クラッシックの部類に入ると思いますが
これまた往年の名画をモチーフにしながら
ドタバタしたユーモラスな話の展開のはてに
あっとおどろくトリック炸裂
 (特にスカイジャックのジャンボジェット誘拐のネタは圧巻)

というのをしっかり覚えていて 
     多分古本屋でゲットしてたようで
 (自分のことなのにうろ覚え)
 本棚にあったので読みました。

お話の骨組みは タイトルにあるように
 オードリー・ヘップバーン主演の
 名作 マイ・フェア・レディがベース

ただし
 下町の花売り娘を貴婦人に変身させるのではなく
 英国上流階級出身のご婦人を”夜の女”に大変身させる、、、

 えげつない話になりそうですが
 ある”目的”をもった主人公達⇒ピグマリオンが
 ”夜の女”⇒ガラテア候補の女性探しのくだりと
 訓練の過程はテンポよく持ち前のユーモア
 たっぷりに描かれ楽しかったのですが

 だます予定の宝物を”保管”している宝石商との
 対峙から いきなりトーンダウン
  そもそもの話の真偽すら
 ?印になってしまいました。




【中古】 マイ・フェア・レディーズ (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
エメラルドが八個ついたネックレス。ある宝石商が惚れた娼婦に残した豪華な形見。
だが当の女、ロイスは行方不明。ならばそれを騙しとってやろう…それがレディングの
狙いだった。偽のロイスを一人仕立てればいいのだ!白羽の矢を立てた女はマーシャ。
だがロイスは、英国上流階級出身という異色の“夜の貴婦人”。バレればマーシャは殺される。
必死の特訓で、マーシャは化けたかに見えたが、街頭で地を出してしまう。
かくなる上は逆の手段、貴婦人を娼婦に仕立てればいい!そしてレディングの前に格好の女が
現れたのだが…傑作スラプスティック・ミステリー。

テーマ : 読んだ本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

アナザーフェイス by 堂場 瞬一 「今日どんな本をよみましたか?(197235)」

 帯にある
「堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事が登場する」
 にふさわしく 幕開けは主人公大友が昼休みに
 チラシ片手に食事の献立を考えているシーンから
 始まり おもわず目がテン

 彼は妻に先立たれ小学校2年生の子どもと二人暮らしの
 刑事で子育てのために捜査一課を離れ刑事総務課での
 デスクワークに就き
 定時に仕事を終えて息子と帰路に着く 
 そんな生活を続けている男

 かといって仕事に対して
 くさっているわけでも
 あきらめているのでもなく
 今は子育て中心に
 でも時期がきたら一線に戻ろうと
 牙はといでいる

 精神的に実にバランスの良い人間
 警察小説ってそれほど読んではいませんが
 これってかなり珍しいキャラクターじゃ
 ないでしょうか。

 そんな大友が 銀行行員の息子の誘拐事件の
 捜査で捜査一課時代の元上司である福原の指示で、
 特捜本部に強引に組み入れられます。

 ここから学生時代は演劇青年だった
 彼のアナザーファイスが捜査、特に
 被害者家族への事情聴取で発揮されていきます。

 主人公の安定した心情ゆえに
 物語に対するのめりこみ具合は
 多少弱いかとは思いますが

 身代金受け渡し時の奇想天外な方法
 捜査の上での大友のユニークな対応など
 とても新鮮な描写で楽しめました。
 





<内容>
警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。堂場警察小説史上、最も刑事らしくない刑事が登場する書き下ろし小説。

ただ今読書中~ リヴィエラを撃て 「今日はどんな本を買ったの?(12462)」

寝る前に ちびりちびりと こちらを読んでいます。


リヴィエラを撃て(上巻)

リヴィエラを撃て(上巻)

価格:740円(税込、送料別)



高村作品は久々
 今月wowowのドラマW枠で
「マークスの山」をやるので それに触発されて
まだ読んでいない「リヴィエラ~」に手をだしたのですが、、

 おもしろいんだけれど 
話が複雑というか 登場人物の整理がつかなかったり
情報量が私の脳の要領をオーバーして
つくづく寝入る直前に読む本じゃないな~と
思っています。 そのくせ日中手に取ろうとしない、、、
 読破する日は はたしてくるのだろうか~

走れメロス by 太宰治 vs 熱海行き by 檀 一雄 「最近、読んだ本を教えて!(84315)」

シンクロニシティとまではおおげさですが
前述の読書案内で 太宰治作「走れメロス の創作の
発端であろう事件についても触れられていて驚いた翌日の朝 
相方が買ってきたビッグコミック増刊号の誌上にこれが

  走れメロス.gif

太宰治生誕100年記念作品で
どんぐりの家」の山本治氏が「走れメロス」と
 前述の今作の発端と言われる事件を記した 
檀一雄著「熱海行」を 作中 文字通り交互に描いています。

 その熱海事件とは wiki の著作の発端より

~懇意にしていた熱海の村上旅館に太宰が入り浸って、いつまでも戻らないので、奥さんが「きっと良くない生活をしているのでは...」と心配し、太宰の友人である檀一雄に「様子を見て来て欲しい」とお願いする。
往復の交通費と宿代等を持たされ熱海に向かった檀を、太宰は大歓迎。檀を引き止めて連日飲み歩き、とうとう預かってきたお金を全て使いきってしまう。呑み代や宿代も溜まってきたところで、檀を人質にと説得し、太宰は東京にいる井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまう。
数日待ってもいっこうに音沙汰もない太宰にしびれを切らした檀は、宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、二人はのん気に将棋を指していた。激怒しかけた檀に、今まで散々面倒をかけてきた井伏に、借金の申し出のタイミングがつかめずにいた太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」 と言ったという。
後日、発表された『走れメロス』を読んだ檀は「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた。」と書き残している。~


走れメロスは教科書で読んでいたのは覚えてましたが、
根性悪の私はあんまり好きな作品とは
いえませんでした。

竹馬の友という言葉を知ったのもこの作品では
ありましたが、自分の都合で呼び出して人質になってくれって
言い出すメロスになんだかな~と感情移入できなかったのですが

この熱海事件の話を知って
早速 読んでみると 誰に太宰自身が投影されているのかと
思うと非常に面白みがましてきました。「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」がただの言い分けだとしたら ちゃっかり話の最後で自分も
二人の竹馬の友の仲間に入れてもらう王にも思えたり
やっぱり王都への帰路に葛藤し、くじけかけても立ち直るメロス自身かと考えたり、
セリヌンティウスを含め 三者三様の姿、その場その場の葛藤が
 誰の心にもあるものなんだろうなと感じました。

しかし とんでもない放蕩、借金のはてに
 作品を紡ぎだすって、、、、 









こっちから

読みの整理学 by 外山 滋比古 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」






内容情報】(「BOOK」データベースより)

取扱説明書や役所へ提出する書類を読んで、何がなんだか分からない、という経験はないだろうか?自分の知らないこと、未経験の内容の文章は読むのは難しい、それに比べ、知っていることが書かれている文章は簡単に読める。実は読み方には二種類あるのだ。論文など未知を読むベーター読みと既知を読むアルファー読み。頭脳を刺激し、読書世界を広げるベーター読みを身につける方法とは?リーディングの新しい地平をひらく書。


【著者情報】(「BOOK」データベースより)

外山滋比古(トヤマシゲヒコ)
1923年生まれ。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


かんそうというよりまとめは後日

字幕の中に人生 by 戸田 奈津子 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

ここ2~3年 映画鑑賞からはとんと遠ざかってたので
以前観た旧作中心でもいいから 
映画観ようと考えてる 今年

図書館で手にした一冊が こちら  



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
世界の国々で外国映画を上映する場合はほとんどが吹き替えで、字幕が主流を占めているのは日本だけである。この外国映画の
理解のために必要不可欠な字幕はどのように作られるのだろう。本書はひっぱりだこの人気と実力を誇る字幕翻訳の第一人者が、一秒四文字、十字×二行以内のせりふ作りにすべてを賭ける世界を、独特の翻訳技術やシステムを紹介しながら余すところなく
語る、知的ですばらしきシネマライフ。


【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 映画字幕というもの(字幕国日本/字幕と題名 ほか)
第2章 字幕翻訳をめざすまで(焼け跡のなかの外国映画/映画と英語)
第3章 字幕という日本語
(うまい字幕とへたな字幕/映画の流れとせりふの変化)

第4章 あの映画 このせりふ


字幕翻訳者としての知名度は 多分 だんとつであろう
著者 戸田奈津子氏  
トム・クルーズの新作 ワルキューレの来日イベントでも
傍らで通訳しているお姿が見えましたように
メディアへの露出も頻繁にあり 
映画スターとのプライベートのおつきあいもてんこ盛り模様

そんな彼女が 字幕翻訳者を目指す人達や 
字幕作成に関心がある人たちに 答えたのがこのエッセイ

映画に関わる仕事がしたいと考え始め
字幕翻訳の世界にかかわろうと決めた時
そこにあったのは まさしく天にも届こうかと
いう四方を壁にかこまれた状態

それでも 「たたけよ さらば開かれん」とばかりに
奮闘する中 

少しずつ足場をかためていく日々や
字幕制作の過程、独特の書体について

映画の制作におけるスタッフ達の苦悩、情熱

字幕では本来の台詞の100%をつたえきれないジレンマを
感じる一方 

あくまでも黒子に徹し 
作品の中身、雰囲気を 画面、俳優達の生の声、
そして字幕と 三位一体の芸術として
日本人の観客に提供したい していくという
自負と責任感が 今作からは伝わってきます。


最近はDVDの普及もあったり 劇場公開時に吹き替え版も
あるという作品が増えていて この手間のかかる
字幕翻訳というのも 遠くない将来すたれていくんじゃ
ないかという危惧も感じない訳じゃないのですが

私は 字幕翻訳へのこだわり というのは
多くの人が語るように 日本人の 語学に対する勤勉嗜好とか
より本物に近づきたいという国民性を表す 一種の伝統芸術
なんじゃないかと思います。

画面観て 音声に耳を傾けながら 字幕を読むというか
感じ取る これってなにげないようでいて 
ものすごい技術なんじゃないかと
この本を読みながらしみじみ思いました。

ディズニー映画他を 劇場で 吹き替え版で観て育って
字幕を読めない子達が増えていくのって
感覚をみがくのにものすっごい損じゃなかろうかと
いらぬ心配をしてしまいます。



溺れる魚 by 戸梶 圭太 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」


椎名桔平、窪塚洋介主演、堤幸彦監督で
映画化にもなった
戸梶圭太氏作 溺れる魚 を読みました。

映画はTVでエンディングを見ただけなのですが、
設定は随分違うそうです。

溺れる魚.jpg

万引きした品々で自身の女装癖を満たす秋吉、
突入のどさくさに紛れての横領が発覚した白洲。
謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、
監察から公安刑事の内偵を命じられた。その刑事は、
ある企業から脅迫事件の犯人割り出しを依頼されていたのだ。
脅迫は、幹部社員に珍奇な格好で繁華街を歩かせろという、
前代未聞の内容だった。いったい犯人の真意とは?
意表を衝く人物設定とスピード感あふれるストーリー
展開が評価された快作。宍戸錠氏の特別エッセイを収録。



かなり人が殺されたり 気分の悪くなる描写がありますが
物語のベースはユーモアにあふれているせいか 
それほど後味は悪くなく 読んでいる最中は
とっても楽しかったです。 
ただ 読み終わると、、さして記憶に残りません 


当初は 万引の常習でその品々で女装をする秋吉と
            強奪金を着服した白州、

刑事としての使命感ゼロの 
この でこぼこ刑事コンビが活躍するのかとおもいきや
中盤では 脅迫グループ、総会屋、ヤクザ、悪徳警官へと
視点が移り誰が主人公かも分からなくなり、
二人の活躍を楽しみにしていて点では肩すかしを
くらった気分にもなりました。

上っ面だけの文化メセナを掲げる企業への痛烈な批判
あんがい本当かもと思える公安と警察庁との確執
いまさらでしょうと思う 学生活動家や総会屋の面々など
さまざまな話題が入り乱れます。

視点がくるくると変わる中
ただ 一人 しっかりと脇役に徹しながら
強烈な印象を残すのが
警察庁 特別監察官室 室長 御代田警視正!
英国紳士風の優雅な雰囲気をまとい
物腰、口調も柔らかな渋い男前

そのくせ 銃撃戦が終わるやいなや 
長靴はいて現場に現れ 死体やけが人を
バンにほおりこんで つぶやく言葉が
「警察がくるまえに消えましょう」
あなたも 警察官では~と一人つっこみを入れてました。


レディ・ジョーカー 下巻 by 高村 薫 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



人質は350万キロリットルのビールだ―業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。



犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とは―高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。




上巻がなくてなぜいきなり下巻かといいますと
3年前の秋、やっぱり同じ症状で入院した時(その時は1週間ですみましたが)、処置が済んで経過を見ていた時に読み切ったのがこの作品の上巻まで、

ようするにその後退院した後はまるっきり下巻にふれなかったということです。 なぜかって上下2段で443ページもあったり
上巻の最後で我らが合田雄一郎警部補が颯爽と拉致監禁後に解放された城山社長の前に身辺警護として登場し 
一層盛り上がったとおもったら下巻の冒頭は新聞記者の久保の視点から延々と話が続いたりするし~と自分に言い訳してましたが、

入院してじっくり読んでしみじみ思いました。
私ってばこの下巻読むために入院したんじゃなかろうかと、、、(そんなの嫌です)

なぜかといいますと
早々に痛みもひいてただただ、暇な入院生活なのに
この下巻読むのにまるまる4日間必要だったんですよ! 
奥さん!(ちょっ誰に向かって)
 速読はできませんが 読むのは結構速いはずなのに

そして面白くなくてたらたらではなく、
毎ページ面白くて面白くてじっくりうなるように読みすすめてページをめくってもめくっても
残りのページが減らない 一言”憎い”作品です。 ほめてます。

題材は1984年におこったグリコ・森永事件に着想を得た異物混入による企業恐喝を題材とした作品で 舞台はビール会社となっています。

上巻の出だしはすでに他界した日之出麦酒社の元社員の
日之出社にむけての長い手紙から始まりそれには部落問題による
不当解雇についての疑惑に触れられています。

この一件が時にとるにたらなく扱われ、
また禍根として人の人生を左右し、
そして利用されていきと
この作品の重要な要素となっていきます。

今、上巻は手元にないので思い返せるのは
犯人グループ、レディ・ジョーカーの発案者である物井惣一の
人生が淡々と描かれ、犯行を思い立ち、競馬仲間を誘い
実際の犯行を決心する過程が実にスリリングかつ説得力のあるものでレディ・ジョーカー結成!という一種のカタルシスさえ覚えるほどの興奮を感じたのを覚えてます。

それで石原プロ制作の映画はどんなに渡さんが物井役を
がんばっても半田刑事を演じた吉川晃司の演技が絶賛されても
犯行を思い立ちグループを結成するまでのの説得力
展開のあまりの弱さに見る気が失せてしまったのを
思い出します。

それから日之出麦酒会社代表取締役城山恭介の拉致監禁から解放冒頭の手記にからめた第二の脅迫へと物語はすすみ、
城山社長の身辺護衛と犯人グループとの秘密裏の接触を
見張るため”マークスの山”で初登場した合田が城山社長の前に姿を現しワクワクどきどきしたところで上巻終了。

下巻第4章では犯人グループの動向は警察番の久保記者、拉致誘拐監禁の被害者城山社長、不正な株操作をはかっているグループの動向をさぐる根来記者、合田の視点からそれぞれ語られます。
それぞれが”組織”という枠組みのなかでぎりぎり自分の持てる
裁量、考え、行動をおこしながら、やはり”組織”の壁の前に
もがいている姿がうつうつと紡がれていきます。
高村節ここにありという感じです。

そして第5章 崩壊では
犯人グループの首謀者とも言える物井清三と、
計画実行担当であり、胸に抱える鬱屈がどこかしら
合田に似たものを抱えながら合田を憎悪し正反対の方向へと
それを解放することを望んだ刑事半田の視点も加わり、
ビール会社恐喝事件の膨らみ、思いも寄らない形の崩壊への軌跡が語られていきます。

自分たちが犯した”犯罪”が闇社会へと飲み込まれ無きものとされそうになっているのも知らずに警察の追尾の渦中に己の中にある悪鬼と向き合うことを余儀なくされる犯行グループと、

”事件”の確信に近づきながら”組織”の決断にむけての”時”をまつ日々の中、精神を瓦解させていく合田、

商品であるビールと過去の過ちを人質にとられ自分が心血をそそいで働いた企業の恐喝に加担してしまいながら引責退職すらままならぬ城山、記者達の苦悩など 

人が人として生きられない”組織”の中で這いずり回りながら職務以上のことをこなし、事件を白日のもとにひきだすために組織のほころびをみつけようとあがく姿はもう病的な感じで
(いや~好きだけど) 
絶対に身近にいてほしくないというか家族にはいらないって人たちばっかりなんですが 切れば血が流れるというか真実味のある人物描写がすごくて、そこに、つかの間笑顔や安堵の表情が垣間見える瞬間 胸が高鳴ります。

事件の内容も('95年~'97年連載)、恐喝こそないのでしょうが食品に対する異物混入ということで昨今の事件を彷彿とさせ、企業がいかにそのような事態に対処していくのかが克明に描かれていて大変興味深いです。

物語の終焉は実に苦く、実際のグリコ事件もある側面ではこうだったかもしれないと信憑性も感じるものとなります。

”マークスの山”文庫改訂版の出版を機にそこそこ作品を読みあさった(リヴィエラ~とか晴子~とかはまだ)高村作品 久々でしたが、圧巻の一言でした。 またにゅう~い(ブルブルブル)じゃなくってまとめて時間取れる時になにか読んでみたくなりました。やっぱりリヴィエラかな?

 鬱屈していながら正反対の方向に向かいそして磁石みたいに引き寄せられる合田と半田両刑事の話とか、合田のストーカーぶりとか、ずっごく楽しみにしていた
噂の浮かばれない義兄の告白が 期待した形と全然ちがって ちょっとだけがっかりして 合田のにぶちんぶりに笑った話もかきたいのですがものすっごく長くなっているので機会があった時に書きます。

危うし! 小学校英語 by 鳥飼玖美子 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



2冊目
2006年3月に中央教育審議会が小学校英語 必須化を提言して2010年前後で5~6年生に週一回の英語授業の開始という話を聞いてから9月の伊吹文明文部科学大臣(ものすっごっく省名がながいのに驚きました。文部科学省だとばっかりおもってました)の「小学校には英語はいらん」との爆弾発言で思いっきり水かけられた雰囲気ですがタイトルに惹かれて手にしたのがこの本です。でも買ったのは去年でしかも新大臣就任以前、なのに年が明けてから読み出す私って 件の大臣の意見は当時しっかり新聞読んだ訳でなく多分yahooのnewsでチラッとみただけだったのできちんと読まなければと探したらありました
文部科学省大臣会見概要 H18.9.29 http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/06100221.htm  
頭っから否定ではなく現状ではその前にやらなきゃならないことがあるでしょうということですね。

では 本について 著者は同時通訳者のパイオニアとも言われ。私なんかは昔懐かしい百万人の英語で名前をしっかりインプットしていて英語もしくは英会話上達したい人たちにとってはあこがれの人といったイメージです。今は立教大の教授をされています。
 内容は4章に分かれ第1~3章まで小学校での英語必須化は必要ないということに関して論文や現状が述べられ第4章で、著者の考える英語教育改革案でしめくくられています。私の稚拙な解釈では、まづ英語の幼児期の英語習得の幻想、小学校での英語必須化への反対の理由、必須となった場合の指導現場のお粗末さなど、そこでもっともっと時間をかけて討議の必要があり、現状で最短の英語教育の強化案は中学校での英語教育改革をとなえそれに応じた高校、大学の教育体制を組んでいく必要があるといった内容かと
難しい問題で簡単に決定できる問題ではないというのがよく分かりました。自分の意見や考え、望みを表現する力をもち、また相手の意見、考えもしっかりと聞き対応していく力を養うのが第一というのは同意見。その一方で英語学習に関して認識が少ない人が読んだら「じゃ英語って本当に中学校からスタートで学校の勉強さえしてたらいいのね。」と誤解してしまうのじゃないかとよけいな心配をいだいてしまいました。英語ばかりでなく言語の音の発音は幼児期の方が習得に苦労が少ないのは日々目の当たりにしているので。
まあ本書は小学校英語必須化に対して再検討を!ということに主眼がおかれているので、英語習得などは他の本を読みましょう。
プロフィール

Lake Moraine

Author:Lake Moraine
Lake Moraine Book Cafe へようこそ!
タイトルのLake Moraine(モレーン湖)は20ドル札の絵柄にも使われているカナディアンロッキーにある美しい湖からとりました。
お気に入りの場所でゆったりとくつろいで好きな作品の話を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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