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楽園のカンヴァス by 原田 マハ

今日も今日とて めまいがしそうなほど暑いです。
30度超え、、、 9月もなかばなのに
ここは本当に北海道なんだろうか?
いいや密林だよきっと、
 この絵のような・・・・

ということで王様のブランチで紹介されてた
原田マハ作 楽園のカンヴァスを読みました。

未発表のアンリ・ルソーの大作の真贋を
めぐるミステリー

 表紙の絵画はMoMA(ニューヨーク近代美術館)収蔵の 
 アンリ・ルソー作 「夢」
 この作品とほぼ同じ構図、タッチ、サイズの作品が
 スイス、バーゼルの伝説のコレクターの元に!
 その作品の名は「夢をみた」
 この真贋の究明依頼を受けたのは
 MoMAの学芸員ティム・ブラウンと
 日本人研究家早川織恵
 真贋を見極めた者の報酬は
 この作品におけるすべての権利!

美術館の運営、企画展の準備過程、
アートビジネスの華やかさ、深淵、
美術に対する目覚め、喜び、とまどい、感動、
画家とその作品をとりまく世界、

もう〜いろいろとひっくるめて堪能しました。
人に喜びをもたらす美術作品の美しさ
一方でその美しさは金という欲望の嵐も呼び込む
 その嵐に飲み込まれ闇の中に閉ざされてしまうのか
 名作として多くの人に喜びを与え続けるのか

日本での美術館勤務を経てMoMAのキュレーター
をしていたという作者の美術作品に対する
造詣、愛着の深さに酔いしれました。

ただ、
話の構成や登場人物の登場の流れが
凝った割には 実にあっさりとした描写で
話がおわっちゃうのは残念でした。


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価格:1,680円(税込、送料別)



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、ヒントとして謎の古書を手渡した。好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間ー。ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
原田マハ(ハラダマハ)
1962年、東京都小平市生まれ。中学、高校時代を岡山市で過ごす。関西学院大学文学部日本文学科および早稲田大学第二文学部美術史科卒業。マリムラ美術館、伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室にそれぞれ勤める。森ビル在籍時、ニューヨーク近代美術館に派遣され同館にて勤務。その後フリーのキュレーター、カルチャーライターに。2005年「カフーを待ちわびて」で第一回日本ラブストーリー大賞受賞、デビュー
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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

なずな by 堀江 敏幸

王様のブランチで紹介されていた”育メン”物語

弟夫婦の交通事故と病気のため
生後2ケ月の姪「なずな」の世話をしなければならなくなった
40代の独身男性の日々

ミルクの温度の確かめ、ゲップをさせて
おしめを変え、便の変化で健康状態や
成長の様子を知る
 細かな子育ての描写が続きます。

気楽な独身生活から
 赤ん坊を預かったことによって
行動半径が限られていく一方で
 「なずな」を中心とした人とのつながりが
どんどんと深まっていき
これまで想像したことのなかった世界が
広がっていく様子が愛情一杯に描写されていました。

主人公の地方紙(タウン誌)の記者という職業にからめて
「なずな」と一緒にいることで
人と知り合うきっかけや 
その地域が育んできたささやかな社交の場の
なりたちに触れていくのもとても面白かったです。

 人が生を受け育っていくということは
おおくのの手を必要とする一方で
おおくのの情愛を産み出している



引用 

なずなは、生後3ヶ月を過ぎた赤ん坊である。女の子である。  
この二つの条件を満たす存在は数限りなくあるのに、
なずなは、なずなでしかない。  
せりでもはこべらでもなく、ナズナでしかない 
― 254ページ


頬を寄せるなんて、人間にとっては最高の贅沢ではないか。
向き合う努力と苦しみを乗り越え真剣に密着して、
同じ方向をながめることのできるたったひとつの姿勢 
― 323ページ

1月25日読了


なずななずな
(2011/05/02)
堀江 敏幸

商品詳細を見る


生後2ヶ月の女の子と過ごすイクメン小説!
「世界の中心は、いま、《美津保》のベビーカーで眠るなずなの中にある」--ひょんなことから授かった生後2ヶ月の「なずな」。かけがえのない人々と、二度と戻らない日々を描く待望の長編小説。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
私は守っているのではなく、守られているのだ、この子に。なずなに。かけがえのない日々とかけがえのない人々を描く待望の長編“保育”小説。

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

バチカン奇跡調査官 by 藤木 禀

 最近 通販で本買うのがあたりまえになってしまいましたが
久々の本屋さんでの”ジャケ”買いでした!
 シリーズで6巻位までならべられていて
各巻登場人物の一人が美麗に
 表紙を飾ってる~! 
 作家もお話もナンにもわからないまま
「まあ 博打ってことで1巻だけ買おう」と、、

 家帰ってみたら
挿絵はトリニティ・ブラッドの THORES柴本さんで
 ジャケ買いした自分に納得

物語の方はタイトルに違わずバチカンでのうんちく、
宗教談義満載。
レーベルは角川ホラー文庫ながら
ホラー色は皆無。

宗教色の絡んだ連続殺人ミステリーとして
楽しむと 結末は犯人は判明すれど
全貌は解明されずで不完全燃焼の
はずでしたが、、、

なんというかキャラが立っているのと
突拍子もない話がどど~んと
出てくるので圧倒されると言うか
もう話が見事に広がっていき
結構楽しめました。

これ読んでから 映画レイダースシリーズを
再度観たら きっと面白さも倍増しそうです!



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
天才科学者の平賀と、古文書・暗号解読のエキスパート、ロベルト。2人は良き相棒にして、バチカン所属の『奇跡調査官』-世界中の奇跡の真偽を調査し判別する、秘密調査官だ。修道院と、併設する良家の子息ばかりを集めた寄宿学校でおきた『奇跡』の調査のため、現地に飛んだ2人。聖痕を浮かべる生徒や涙を流すマリア像など不思議な現象が2人を襲うが、さらに奇怪な連続殺人が発生しー。天才神父コンビの事件簿、開幕。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
藤木稟(フジキリン)
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する

それゆけ、ジーヴス by P.G.ウッドハウス 「今日どんな本をよみましたか?(197235)」

 執事ジーヴスの活躍と
 彼の愛すべきご主人様バーティの姿を見たく
 再び 図書館のお世話に!

 読み進めると 
 「うんっ? 二人の関係の雰囲気が 前読んだのと違う?!
 同じ作品もあるけど印象が、、、」

 と思ったら 翻訳者の方が違いました!

 前回の P・G・ウッドハウス選集は岩永正勝氏

 今回のは森村たまき氏 
 女性で コミック版 ジーヴス・プリーズも
 この方が担当

それゆえか 作品の雰囲気が 
 より一層コミカルで
 二人の掛け合いも リズミカルで
 息がとっても合っているのが伝わってきました♪

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内容(「BOOK」データベースより)
笑いの古典、巨匠と認められたコミックの天才との賛辞を賜る大ウッドハウスのおマヌケ千万なおバカ者列伝。
内容(「MARC」データベースより)
英国の国民的作家ウッドハウスの「ジーヴス物」から傑作を厳選したコレクション第3弾。ウッドハウス初期の代表的短編集を完訳。天才執事ジーヴスの初登場の話を含む全10編を収録。

黒執事もかくや、、、ジーブスの事件簿 P・G・ウッドハウス選集(1) 「今日どんな本をよみましたか?(197235)」

 たわむれに市の図書館の予約累計ベスト一覧をチェックすると
 No. 1は本屋大賞に輝いた
 「謎解きはディナーのあとで」 なんと予約数 201件
 仮に予約入れたとして いったい何年待つんだろう、、、

 という訳ではないのですが 
 (この本はどうも私の嗜好のラインからは
   逸脱⇒がっかり方向に向かう雰囲気が、、、)

 王様のブランチで紹介されていた
 100年以上前に書かれた ユーモア小説
 本場英国の”執事”が大活躍の
 ジーヴスシリーズを図書館から借りて読みました。

 主人公であり語り手は 
 いずれ(いつかは不明)爵位を継ぐ予定の上流階級の青年
 バートラム・ウィルバーフォース・ウースター、
 通称バーティ で 伯爵である伯父からこづかいを
 もらって暮らしている筋金入りのボンボン

 その苦労知らずのボンに仕えるのが
 頭脳明晰、知識豊富、用意周到の
 ”完璧な執事”のジーブス

 そのジーブスが 愛すべきご主人様にふりかかる
 難題をばっさばっさと
 解決してしまうのですが、、、、、、、、

 その難題がも~ ”事件簿”っていうから
 本格ミステリーものかと思いきや

 恋多き親友ビンゴの片思いのバックアップやら
 とんでもない双子の従兄弟達のいたずらの後始末やら
 こわ~いアガサ伯母さんからの押しつけ見合いの粉砕など、

 実に瑣末、でも文字通り 
 独身”貴族(将来)”生活を謳歌するバーティにとっては
 ”大”事件、大騒動の嵐も ジーブスにお願いすれば 
 あっと言う間に すべて解決!

 たとえその解決方法が  時に
 『バーティは「頭がおかしい人物」なので
          皆様 どうかご容赦を』 
 といったなりゆきとなっても
  「ジーブスなしには生きられない」バーティ!


 このおぼっちゃん(とっくに成人してますが)のバーティ
 もう"超”がつくほどのおひとよしで
 自分の頭の上のハエさえ追い払えないくせに
 竹馬の友、恋多きビンゴや他の人に頼み事をされると
 断れないどころか みずから”やっかいごと”に
 飛び込むこと飛び込むこと

 そしてジーブスは
 この明るくて優しく、
 そして少々頭が足りなく手玉に取りやすい
 ”理想”のご主人様との二人っきり生活を護るため
 孤軍奮闘というよりは むしろ”暗躍”して 
 ちゃっかり漁夫の利を得ることも忘れない 
 少々 ”黒”めな執事
 
 バーティの逸脱したファッションセンスを
 実に慇懃に牽制し 最後には露骨な態度で
 そういった気に入らない服をとっとと処分してしまう
 ジーブスとのやりとりも必見です!

漫画版もあるそうで ただ今購入検討中

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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
戦後初。探偵小説にも英国文学にも巨大な影響を及ぼし、全世界で百年以上も読まれつづける巨匠、ウッドハウス。その全貌を明らかにする戦後初の選集、第1巻は天才執事ジーヴズの機略縦横の活躍、よりぬき傑作選。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ジーヴズの初仕事/ジーヴズの春/ロヴィルの怪事件/ジーヴズとグロソップ一家/ジーヴズと駆け出し俳優/同志ビンゴ/トゥイング騒動記/クロードとユースタスの出帆遅延/ビンゴと今度の娘/バーティ君の変心/ジーヴズと白鳥の湖/ジーヴズと降誕祭気分/ガッシー救出作戦

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ウッドハウス,P.G.(Wodehouse,P.G.)
1881年10月15日に英国はギルフォードに生まれる。ダルウィッチ大学卒業後、銀行勤務を経て、20代で専業作家となる。著書は100冊以上に及び、現在もなお英国はもとより全世界で読み継がれる世界的な巨匠

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キャメロットの鷹 ―アーサー王宮廷物語(1)  by ひかわ 玲子 「今日どんな本をよみましたか?(197235)」

 有名なアーサー王伝説を
 原典にはいない 登場人物を配し
 その人物の視点から アーサー王物語を
 語っていく作品

私自身は アーサー王伝説の解説本を読んだ程度で
人物の相関図もさして 頭に入っていないのですが
か~な~り 人間関係がどろどろしているんだとだけは
記憶にとどまってました。

 主人公は 魔術師マーリンに命じられ
グィネビア王妃に次女として使えるメイウェル
同様に命をうけて
アーサー王の小性をしているフリンは双子の兄
 そしてこの二人は鳥に姿を変えられる能力を
もっています。

メイウェルはその能力ゆえに
王宮をめぐる陰謀のことを知り
それを回避しようと試みます。

しかし 円卓の騎士達の何人かが
アーサー王自身の甥っ子にあたるとか
アーサー王出生の秘密からもう どろどろ状態なのが
少女メイウェルの視点から多少オブラートに
包まれているとはいえ えぐいな~と

(えっ いま絵文字パレット見ましたが 
動く絵文字はそのままですが
 携帯互換絵文字の絵が変わっていますね)

この伝説の 人間関係のえぐさっていうのは
お国柄でしょうか? いや古事記も結構えぐいから
人の業って いうものでしょうか?

話は大変読みやすい 一方 
登場人物の設定が 随分違う箇所もあるそうですが
アーサー王物語入門書としては
良い選択だったなと
 図書館でピックアップした自分を
褒めてます  








【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ぼくたちは、ぼくたちに出来ることをしよう。不思議な力を持つ双子の兄妹が見た、宮廷の光と影。日本を代表するファンタジー作家が、満を持して発表する書き下ろし長編三部作。第1巻は、王暗殺の陰謀をめぐる物語。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ひかわ玲子(ヒカワレイコ)
1958年生まれ。小学生の頃からSFやファンタジーを書きはじめる。SF小説の翻訳からはじめて、88年『ドラゴンマガジン』(富士見書房)に「バセット英雄伝エルヴァーズ」を連載、デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

探偵ガリレオ by 東野 圭吾 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

ドラマの方は1~2回観ただけで

古本屋で買ったシリーズ一巻目を今頃 読了



内容情報】(「BOOK」データベースより)
突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

【目次】(「BOOK」データベースより)
燃える/転写る/壊死る/爆ぜる/離脱る


短編集でさくさくおもしろく読めました。

湯川助教授(今なら準教授) 福山雅治というよりも

ブラックでんじろう先生みたい

ねこのばば by 畠中 恵 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



お江戸長崎屋の離れでは、若だんな一太郎が昼ごはん。寝込んでばかりのぼっちゃんが、えっ、今日はお代わり食べるって? 
すべてが絶好調の長崎屋に来たのは福の神か、それとも…(「茶巾たまご」)、世の中には取り返せないものがある(「ねこのばば」)、コワモテ佐助の真実の心(「産土」)ほか全五篇。若だんなと妖怪たちの不思議な人情推理帖。シリーズ第三弾の、始まり始まり!


5月に読んでいて感想あげてなかったしゃばけ第三弾 
読書ノートにメモ書いてたの見つけました。(いまごろ)

シリーズ三作目
 話のすじだてもこなれていて安心して読めます。

ただ、それぞれの事件での発端があまりに稚拙な理由で殺人と
いうのがちょっと多用されている気もしますが
反面一昔前なら
そんなことで人を殺めるかい とつっこめたのが
今では現実世界において実際に起きているのが悲しいことです。

短編五編 ひとつひとつのお話はそれぞれ味わいが合って
楽しいです。
「世の常にしたがって 放蕩息子になろう」
とがんばる若旦那の成長していく姿もかわいいです。

そのなかでも 2巻の仁吉の恋物語につづいて
佐助の物語となる「産土」が秀逸でした。
語り口もことなり おどろおどろした雰囲気の中に
ほんのりとしかけもあって
このシリーズに厚みをもたせています。

ぬしさまへ by 畠中 恵 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



きょうも元気に(?)寝込んでいる、若だんな一太郎の周囲には妖怪がいっぱい。おまけに難事件もめいっぱい。幼なじみの栄吉の饅頭を食べたご隠居が死んでしまったり、新品の布団から泣き声が聞こえたり…。でも、こんなときこそ冴える若だんなの名推理。ちょっとトボケた妖怪たちも手下となって大活躍。ついでに手代の仁吉の意外な想い人まで発覚して、シリーズ第二弾、ますます快調。

調子がわるくなって絶対入院だと外来にむかった先週の金曜日
予想通りでしたが、実のところ診察は待たされて待たされて
9時前に病院に行ったのにドクターにお目見えしたのは
午後1時近く、 
幸いにも最初の時と違って
痛みは断続的にあるものの
ひどくなかったので
待ち時間で読んでしまったのが この「ぬしさまへ」

前作「しゃばけ」が 私的に物足りないって感想だったので
あまり期待してなかったのですが
 おっおもしろかったです

「一週間で病屋に舞い戻るアホ~な患者なんか知らん
と捨て置かれてるんじゃないかと 
心配しいしい待合室で待ってた
やさぐれた気分をなごましてくれました。

さて 本題「ぬしさまへ」感想
なんと言えばいいのでしょう。前作で不満に思ったところが
きれいさっぱり抜け落ちたというか
非常に良い塩梅に肉付けされて
登場人物たちの描写、心情が
映像をみるかのように
生き生きと伝わってきます。

短編の各話の事件の真相にも
さもありなんといったやるせなさや、
闇に落ちる落ちないの違い、瀬戸際は何なのだろうと
考えが及んだり、

甘甘の砂糖菓子よろしく甘く綿菓子でくるまれるように
大事にされている若旦那の病弱ゆえのジレンマが
しみじみと伝わり それが事件の謎解きへの
情熱になっているのが納得がいきます。

二人の兄や(=手代)こと妖の白托と犬神の
「若旦那が第一」ぷりの人とは一本ずれている
行動もまさしく腑に落ちてしまうおかしさです。

表題作「ぬしさまへ」でぶっちょう面で
若旦那の気晴らしになるならと
自分への恋文の分厚い束を
なんの感慨もなく手渡す仁吉には吹きました。

しゃばけ by 畠中 恵 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



江戸有数の薬種問屋の一粒種・一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う…。愉快で不思議な大江戸人情推理帖。日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。


47冊目
 今日も頭ぽわわんとして鼻水が~ 夕方から仕事なのにうつさないよう気をつけなくちゃ
そんなほわほわした時は養生がてら妖(あやかし)の話が一番(逆効果かな)と
 手にしたのが”しゃばけ” 

人気シリーズとのことで読み終わって感想アップのタグ検索したら TVドラマ化のお話が
それも今週 なんとタイムリ~ 若旦那の手越君はふ~んでしたが、
仁吉が谷原章介、屏風のぞきが宮迫博之って 
やっぱり見なきゃ(そこに興味がいくのか?)  
公式サイト しゃばけ

お話は う~ん 百鬼夜行抄や夏目友達帳などのほうがはるかに面白いかと
漫画と小説比べるのは間違いなんでしょうが 
 もう少し一筋縄でいかない人物がほしいな~と思いました。

病弱で妖怪が見えて話をすることもできる若旦那と、
齢千年にもなる手代にばけた守り役の妖、
白沢=仁吉と犬神=佐助 どうにでもおいしく話をすすめることができるだろうに
意図してのことなのか この三人の人物描写の掘り下げがどうも
 若旦那こと一太郎は17歳との記述がありますがどうもその年齢がピンとこない、
年相応の行動を期待しているのではないのですが 年齢が気になってしまうほど人物像が
つかめない。

 対する二人の手代兼守り役も 一太郎を大事に守っているのはわかるけど どんな思いで
守っているのかがちっともわからない。後半で一太郎の出生にまつわる話がでてきて
理由はわかるんですが、仮にそれだけだとしたら あまりにやすっぽすぎるというか安易すぎる
 まあシリーズなので続巻では明かされるのかと 続きを読む気 大なほどには期待も持てて面白いのですが 食い足りない。

登場人物で興味を惹かれたのは唯一若旦那に軽口たたく屏風のぞき(でも仁吉にのされちゃう)と幼なじみで菓子屋の跡取りなのに菓子作りの腕が上達しない栄吉ぐらいなのが寂しいです。


プロフィール

Lake Moraine

Author:Lake Moraine
Lake Moraine Book Cafe へようこそ!
タイトルのLake Moraine(モレーン湖)は20ドル札の絵柄にも使われているカナディアンロッキーにある美しい湖からとりました。
お気に入りの場所でゆったりとくつろいで好きな作品の話を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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