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臨場 スペシャルブック by 横山 秀夫 「最近、読んだ本を教えて!(84316)」

 表紙の倉石こと内野聖陽さんの顔にくらっとくらいし

 「しょうもない駄洒落とばすな」
 「ほっとけぃ」

 もうとっくに終わりましたがTVドラマ臨場
 第二期スタートにあわせての ドラマ版のガイドブックと原作未収録分のタッグマッチ!

 といっても ドラマの方のガイドは 
    多分公式サイトからの転載
 まっ それをムック本にせずに 
 文庫でだしてくれたってところはお財布にやさしい

 さて原作とドラマの倉石の人物像は ドラマの回数追うごとに
 距離がへだたっていくと同時に

 ドラマにおいて原作がいかに脚色されているかというのが
 垣間みれて 実に面白かったです。

 特に「カウントダウン」
 ドラマ第二期の第5話 犬のカイ君がでた回の
  原作の話をベースに さらに醍醐味を加味した
 脚色はみごとだったなと思いました。

 ドラマは事件性がなくてはなかなか
 盛り上がりにかけてしまいますが

 原作では検視官が見る臨場なので
   犯罪ではない場合もある話が!

 当然 事件性のある方が 話的には盛り上がりますが
 臨場要請の原因が 犯罪に起因しなくても
  面白く読ませるのが さすがの横山作品でした!

 
臨場スペシャルブック

臨場スペシャルブック

価格:540円(税込、送料別)



内容紹介
ドラマ版「臨場」のオフィシャル・ガイドと光文社文庫『臨場』に未収録の短編4本をひとつにしたスペシャルブック。
口絵(ドラマキャスト紹介)
ドラマ原作となる短編4本(「罪作り」「墓標」「未来の花」「カウントダウン」)
登場人物相関図
出演俳優インタビュー(内野聖陽、高島政伸、松下由樹 他)
前回ドラマ全10話のあらすじ
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陰の季節 by 横山 秀夫 

 ちまちまと読んでいた 陰の季節 読了

 前述のように舞台は警察なれど
 登場する部署は 
警察内部の人事を担当する警務課 
警察官の賞罰について調査する観察課
議会対策を職務とする秘書課 と
 すべて 警察内部に視点をむけている部署ばかり

 扱われる題材は もちろん特殊でしょうが
大規模な犯罪ではなく むしろ一般の会社内でも
おこりうるであろう 人事異動 内々での不始末の処理などなど

 「宮仕えってつらいよね」という言葉が
警察機構の中にあるがゆえに さらに重苦しい
人間ドラマをあぶり出していました。


 そんな中でも 同僚、同期同士、家族など
組織にがんじがらめになり 
力関係も 時に 匂わせながら
 人と人との結びつきも きちんと描かれている所が
ほっと 息を抜くことができて
 この作品の魅力の一端となっていたと思います。
 


陰の季節

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価格:500円(税込、送料別)



【内容情報】(「BOOK」データベースより)警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。



陰の季節 by 横山 秀夫 読書中~ 「今日どんな本をよみましたか?(197235)」

 TVドラマ 臨場 第二期も好評な 
 横山秀夫作の D県警シリーズ 短編集

 こちらは仕事の待ち時間に読み進めています。
 解説にあるように「まったく新しい警察小説」とは?!
 犯罪捜査の現場を舞台とするのではなく
 警察組織のデスクワークを中心とする部署を
 描いたドラマ!!!

 
 一見地味ですが そこに色濃くあぶりでてくる
 濃密な人間ドラマ

 ちびりちびりと楽しみながら読んでいます!



陰の季節

陰の季節

価格:500円(税込、送料別)



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
警察一家の要となる人事担当の二渡真治は、天下り先ポストに固執する大物OBの説得にあたる。にべもなく撥ねつけられた二渡が周囲を探るうち、ある未解決事件が浮かび上がってきた…。「まったく新しい警察小説の誕生!」と選考委員の激賞を浴びた第5回松本清張賞受賞作を表題作とするD県警シリーズ第1弾。

クライマーズ・ハイ  by 横山 秀夫 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

2~3年目に NHKのTV版を とびとびに見て
最後の 読者投稿における逸話の
 意味がいまいちわからなかったのと

つい最近 映画版をみて 
 人間関係やら
なにがクライマーズ・ハイなんだか
 わからなくて 数年越しで
    やっと原作読みました。




~85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者らの濃密な一週間。会社や親子など人間関係を鋭く描いた新境地作品。

1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは──。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。~



 通常 映像化作品を観てから 原作を読んだ場合
そこで 満足するものですが
 今作品では せめてTV版ぐらい 
   再チェックしようかな
     という気持ちになりました。

 世界最大の飛行機事故! 
その取材、その日航全権デスクの任をまかされた
 主人公悠木をとりまくのは、

航空事故の墜落地が他県であってくれと
 思ってしまう自分の記者としてのゆらぎ
自分の生い立ちを起因とする 我が子との確執
「社長派」「専務派」と別れた
      社内派閥抗争の駆け引き
事故当日 共に山をのぼるはすだったのに
         路上で倒れていて安西の安否
全権デスクとして 事故にどう向き合うか
  正しいのか否か 刻々と迫る決断

 情報量がはんばじゃない要素の中で
ひとつひとつの要素が ひもとかれていくのは
                 圧巻でした。
 これを 尺のあるもの(ドラマ、映画)に 
   全部詰め込むのは無理だろうなと、、

 映像でしか表現できないものと 
 小説でしか表現できないもの 

その違いを かみしめるとともに
  補いあうことの 楽しみも観じていました。

 ワクワク 物語を読み進むとともに 

記事が作られ 紙面に組まれ 
   印刷に向かう臨場感に酔いしれる一方

新聞報道の意味とはなにか 
  それを読む(受けている)自分は
     何考えているんだろうかと
しばし 考え込んだりもしました。
 

TV版 DVD 2005年放送




映画版



ジョーカー・ゲーム by 柳 広司 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

 土曜日朝の”王様のブランチ”のブックコーナーでの
 おすすめ本を紹介する ”松田のチョイス” 
        通称 マッチョイ(スついたかな?)

  我が家にては
 当たり外れの大きい 全幅の信用を絶対おいてはならない 
   おすすめ本コーナーと 見なしております!
   (本を読まない相方までそう信じている!)

 正確には 私の好みどんぴしゃもあれば
 「これが 傑作って どの口が言える~」と
 叫びそうになる作品も 多々、、、

まあ 本は嗜好品の様なものなので 人の好みも千差万別
 文句言う私がどうかしてるんですが

とにかく 以前に読んだ作家や 
   他の書評で取り上げられた本以外は
 自腹は切らず 図書館にかぎると
 固く 決意した
   (まだ単行本だけで 文庫化がまだというのも理由)
という訳で 
 予約から4ヶ月待って 
やっと ジョーカー・ゲームを読みました。
     はあ~ 長い前置き
 



内容(「BOOK」データベースより)
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」?結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。


 
 異国での諜報活動の中、味方の裏切りにあい敵に拘束され
手ひどい拷問を受ける中 脱出を成功させ 
あまつさえ自国に有益な情報まで持ち帰った 優秀なスパイ
「魔王」こと 結城中佐が設立したD機関ースパイ養成学校
 そこの訓練生達の活躍を描く作品かとおもいきや
面白いには面白いですが すごく深くも躍動的でもありません。

「スパイとは“見えない存在”であること」
   「殺人及び自死は最悪の選択肢


まさしく この言葉とおりに 
 地味ながら話は淡々とすすんでいきます。
連作短編ということで すごく読みやすく
 一編ごとに日を変えて読んでもよし
まるっと 一日で読んでしまうのも楽勝

「死なず 殺さず」という 
 鉄の規則の理由 

 それが当時の軍部にあって
どれほど 異質、忌むべきものかの対比

 それを護ることの 苦難を描くよりも 

むしろ
この言葉を エンターティメントの潤滑剤にして
物語が進行していくのが 心地よく安心して読めます。

 本を読む すなわち 異次元にどっぷり浸り込むのが
好きな方には ものたりなさすぎかもしれませんが

 読後の 面白かったけど さほど印象深くもないという感想は
「魔王」結城中佐が語る ”スパイ”のあり方として
正しいのかも


ビッグコミックにて 表題作ともう一作が漫画化されています。
作画は 霜月かよ子さん で 私はしらなかったのですが
最初の印象は実に淡白な雰囲気 
 その淡白さが 
ちょっと期待はずれのような気がしてたのですが
原作を読んだ後だと 衝撃感のなさといいうのが
如実に 原作の味わいをだしていたんだというのが
良くわかりました。 
 残った短編の漫画化も楽しみになってきました。

漫画版はこちら (ジョーカー・ゲームと幽霊[ゴースト]収録)
 画: 霜月かよ子

彩雲国物語 隣の百合は白 by 雪乃 紗衣 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

久々 彩雲国物語を読みました。 

 本作は外伝の短編集。
(最新刊にあたる”黎明~” は本棚に積読状態)

最近 相変わらずのもったいつけた言い回しと
巻をまたいでの伏線の多さに
徐々に疲れを感じる 本編と 比べると 
話も すっきりとしていて 脇役陣の過去などが
わかって 楽しかったです。




年末武術大会の賞品は、アノお方の恋愛指南!?秀麗を振り向かせるため、国王・劉輝が男を見せる!?(「恋愛指南争奪戦!」)それは、少年・邵可が修羅の道を行く理由となった、たった一つのお伽噺。(「お伽噺のはじまりは」)他、悪鬼巣窟の吏部尚書にして、天つ才を持つ男・紅黎深が、大ボリューム書き下ろしで登場。妻・百合姫との数奇なる物語、絳攸との運命の出会い、そして悪夢の青春時代が今ここに。超豪華外伝集。

短編2編と秀麗大好きなのにいまだ名乗りをあげれない伯父様
唯我独尊男の黎深様の「悪夢の国試組」時のお話の書き下ろし

年末武術大会のお話は爆笑の嵐
(診察待ちながら読破したので、待合室で笑いをこらえ
肩揺らす私はさぞかし気味悪かったでしょう)

邵可様がなぜ黒狼となったかが語られる
「お伽噺のはじまりは」はせつなかったです。 

前王や紅家の血塗られた過去 
  (まあ 今も昔も どこもかしも)
邵可、紅黎、玖琅三兄弟の口にはださない、
ちょびっとゆがんだ絆の深さなどを目にできます。 

邵可、紅黎の二人の心の内は
それとなく垣間みれたので 
今度は玖琅の心の内をぜひとも
語って欲しいです。

(しかし”くろう”と名のつく存在は
  やっぱり苦労が絶えないようです。
  直江~ 大河のキャスト発表は?)

そして、真打ち登場 「地獄の沙汰も君次第」
いよいよ紅黎の奥方 百合姫の登場です。
もちろん絳攸との出会いも描かれています。  

人間離れした美貌ではあるけれど
男気もあって頭も切れる黄奇人を振って
よりにもよってあの紅黎様に嫁いだ女性 百合姫

とっても素敵な人すぎて 
奇人を振ったときの台詞
「その顔の隣で奥さんなんかやってられません」との
あまりのギャップに 首をかしげていたのですが 
納得の事情がありました。
 気の毒な黄奇人 あんな男を友としたばかりに

でも後の戸部侍郎 景 柚梨との出会いのお話も
ちょこっとのっていて 
戸部の上司と部下好きの私は嬉しかったです。



ぶたぶたのいる場所 by 矢崎 存美 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



海辺の瀟洒なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだが、中身は頼りになる敏腕執事。お客が困っていると、何処からか現れ、疾風のように去ってゆく―。その姿を目撃した者は、幸せになれるという伝説があるのだ。今日も新たなお客がやってきて…。とっても不思議で心温まる、超人気シリーズ最新作。


バレーボール大の大きさ、ビーズの点目、
突き出た鼻、右側がそっくり返った耳、
しっぽはしばってある ピンクの可愛いぶたのぬいぐるみ
”山崎ぶたぶた”
しかして 今回は (前回読んだのはこちら)

ハイクラスのリゾートホテルのホテルマン?!

ぬいぐるみだけど、従業員の教育係で
ぬいぐるみだけど、ルームサービス運んだり
ぬいぐるみだけど、聞き上手で、
 ホテルを訪れる人たちの話を上手に聞き出して
 ちょこっと元気をもって一歩を踏みだせるよう助言をしたり
ぬいぐるみだけど、プロの演出による素人芝居で
 「オセロー」のイアーゴーを演じる

変だけれど そんなに変じゃない 
 かわいらしい外見(あたりまえかぬいぐるみだし)に
 しぶい中年男性の声をもつ 
 山崎ぶたぶた氏 を狂言回しとして
 
 素敵なリゾートホテルに関わる悩める人々達が
 元気になれる 連作短編集   

今回も楽しかったです。

ぶたぶた日記 by 矢崎 存美 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



ぶたのぬいぐるみが生命を持ったら!?見かけはかわいいぬいぐるみだが、中身は知恵も分別も人一倍ある中年男・山崎ぶたぶた。義母(?)の代理でカルチャースクールのエッセイ講座に通うことになったぶたぶたが、仲間の生徒たちの人生に温かな波紋を広げてゆく…。くすっと笑えて、静かな感動が残る―ご存じ超人気シリーズ新作が、書下ろしで登場。


”ぶたぶた日記”はじめ
タイトルに ”ぶたぶた~”とある
このシリーズ
書店で見つけておもわず 
うそでしょう~ と固まっていました。

一人で固まっているのもつまらなかったので
呼びにいって 
  本のタイトルを見せながら
 
「ねえ ねえ 私に黙って日記書いて
            おまけに出版したりしていない」

 「・・・・あのね。 おいらは
        たしかにぶたさん体型かもしれないが 
                  文才はないぞ」

 「 そうだよね」
  (ちっ 原稿料 たかっちゃろうと思ったのに)

と相も変わらず訳わかんない会話をして
     購買意欲を減退させようとこころみるも

「この本は私が買う運命なんだわ」と
  訴えるがごとく 
手がこの本を離すことを拒んでました。

 しぶい中年声のブタさん 
 そうきたら 紅の豚ことポルコ・ロッソ 
      (森山周一郎氏voice~)

紅の豚.jpg

 しかし 本編の主人公 山崎ぶたぶた は
  分別のありそうな落ち着いた声の持ち主
  その声にふさわしく 仕事にも就き(え~) 
    家族を持ち(美人の妻に二人の娘←人間)
  中身も知恵も分別も料理の腕前もある 
   バレーボールくらいの大きさの 
     愛らしい ぶたのぬいぐるみ

 変なおはなしではありますが 変な話ではありません。
 あれっ なんて書けば

ぶたのぬいぐるみが飲み屋に入ってちょっと一杯なんて
 ふざけるな~ と思われる方には おすすめできませんが

しいて 言うなら マンガなんかで 
 いきなり登場人物が 犬になったり猫になったり
 尻尾と羽がでて 小悪魔になっても 平気な人なら 
 もしくは ソフトバンクのホワイト家族の
  北海道犬が心底お父さんにみえてるならグ~


 物語は 各章において
 カルチャーセンターの新規開講した
 「エッセイ講座」の受講生達の目を通して
 山崎ぶたぶた氏との交流がつづられます。
 
みんな それぞれに誰しもがもちうる
心の痛みというかトゲをかかえていたのが 
 心優しくひかえめな 山崎ぶたぶた氏と
時をともにするうちに あれあれ
 いつのまにやら すこしだけ心が軽くなってくる
といったエピソードがちりばめられています。 
 
山崎ぶたぶた氏の
スリリングかつ華麗なる思いやりある活躍が
              楽しめますよ

米原万里の「愛の法則」 by 米原 万里 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

米原万里の「愛の法則」 by 米原 万里



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
稀有の語り手でもあった米原万里、最初で最後の爆笑講演集。世の中に男と女は半々。相手はたくさんいるはずなのに、なぜ「この人」でなくてはダメなのか―“愛の法則”では、生物学、遺伝学をふまえ、「女が本流、男はサンプル」という衝撃の学説!?を縦横無尽に分析・考察する。また“国際化とグローバリゼーション”では、この二つの言葉はけっして同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。四つの講演は、「人はコミュニケーションを求めてやまない生き物である」という信念に貫かれている。


こちらは週刊ブックレビューでのおすすめ
米原万里氏の名前は生前より聞いていて
その早すぎる死がいまだに惜しまれて
いるのは知っていましたが
ロシア語同時通訳者という肩書きに
しごく(勝手に)敷居の高いものを
感じて遠目に見ていた自分の ばかばか~

同じ作者の「不実な美女か貞淑な醜女か」はかなり気になって
いたのですが、難しそうなものに近づかない根性なしでした。

実際 小難しいどころか面白い、興味深い話が満載で
講演集ということもありますが 
さすが通訳者 言葉のプロ
男女の恋愛考察なんて身近な話題や同時通訳での
爆笑物のエピソードから入ったかとおもうと
いつの間にやら
国のありかたや言語の成り立ち、
本を多角的に読む方法など
まさしく縦横無尽に話題がひろがり、
それがただ広げたといった
ものではなく、いつのまにやら読む側が深く考えて
いくようにはげまされていきます。

「コミュニケーションをとる」
頻繁に使われながら その真に意図することは
なんなのか その難しさ その必要性
を説き その瞬間の手助けをすることが
同時通訳者としてのあり方であると語る
米原万里という人物にとても興味惹かれました。

 調べると新書や文庫になっているので
著作をしっかり読み進めていこうと思っています。


【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 愛の法則(世界的名作の主人公はけしからん!/もてるタイプは時代や地域で異なる ほか)/第2章 国際化とグローバリゼーションのあいだ(「国際」は国と国とのあいだ/国を成立させる要素 ほか)/第3章 理解と誤解のあいだ―通訳の限界と可能性(同時通訳は神様か悪魔か魔法使い?!/濡れ場の多いベストセラー小説『失楽園』 ほか)/第4章 通訳と翻訳の違い(言葉を相手にする通訳と翻訳/小説を楽しめる語学力があれば通訳になれる ほか)

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

米原万里(ヨネハラマリ)
1950年東京生まれ。作家、エッセイスト。少女時代プラハのソビエト学校で学ぶ。ロシア語会議通訳として多方面で活躍。2006年5月没。著書に『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮文庫、読売文学賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、大宅壮一ノンフィクション賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社文庫、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)など多数

瑠璃の方船  by 夢枕 獏 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

瑠璃の方船  夢枕獏



瑠璃の方船.jpg

「自分とは何者なんだろう」「どういう姿が理想なのか」。ともに悩みともに未来を模索した仲間達よ!ずば抜けた技量ながら、賭け将棋で生計を立てる親友、去っていった恋人、小説家を熱望しつつも芽の出ないぼく…。清冽な混沌、透徹した自己観照が共感を呼ぶ自伝的青春グラフィティ。


作者いわく私小説風な話だそうで、作者と思われる作家志望の
青年の視点から話が語られます。
実話、フィクション織り混じっているようですが、
私は夢枕獏作品は小説では「陰陽師」しか
読んでいませんが 作家となるべく生きてきた
過程 思いなど さらに作者いわく"青臭い”テーマを
ストレートに語っています。

この作品を知ったのは ずばり マンガから!
夢枕作品は漫画家の野口賢氏による黒塚KURODUKAなど
結構ありますが、 
これまでで マンガで私のツボだった作品は
岡野玲子画 陰陽師 だけでした。

この瑠璃の方船は 海埜 ゆうこさんという方が
描いていて 最初は原作ものだとすら知りませんでした。

ぐっと 惹かれたのは
つきあいを深める中で主人公の”戦友”ともいえる
立ち位置となる 将棋の真剣師 河野城平の言葉
「きみも文学をやれよ、ブンガクを」が
ストレートに伝わってきたので
その先を見たいと思って原作にも手を出しました。

いつものように、読んだ直後はいろいろな感想が
頭の中を渦巻いているのですが、いざブログ書こうと
思うとてんで言葉が浮かびません。

~小説を書くことで喰べていく プロになる~
そう決めた男の物語とでもいうのか

ここに終始登場するわけではないのですが
二人の魅力的な人物がかかわってきます。
前述の河野城平と

彼を紹介した学生時代からの友人の恵子さん

彼女と主人公は学生時代からのつきあいで
それぞれが別な相手にベクトルがむいていたので
いざ互いが向き合った時に恋人同士になる機会を
失ってしまった関係 
 存外 こういったタイミングの違いで
すれちがうと腐れ縁というか長きに渡る
友人関係に至るのはうなづけます。

主人公も彼女に「つきあっている相手がいる」と
言われた時より「おかしな男がいる」と言われて
城平を紹介された時の方がおろおろしています。

この三人が集って酒を飲んだり語らったりするところは
微妙な緊張感と高揚感、失われない情熱などが
伝わってきます。

生きて行くこと 自分が望むことを手に入れること
実際は形として手に入れることもわかることもできないと
知りながら ただひたすらにそれを追い求め、
あがいていくことが自分の生きることだと
おおらかに唱っているようでした。

漫画の方もおすすめです。主人公の私生活の掘り下げなど
少し視点がちがってきます。



七人の安倍晴明 by 夢枕 獏 (編著) 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」

 小説、紀行、対談と様々な形で陰陽師・安倍清明の姿に迫るファン待望のアンソロジー。
高橋克彦「視鬼」、田辺聖子「愛の陰陽師」荒俣宏「日本の風水地帯を行くー星と大地の不可思議ー」、加門七海「清明ー暁の星神ー」、内藤正敏・小松和彦「鬼を操り、鬼となった人びと」、澁澤龍彦「三つの髑髏」、夢枕獏「下衆法師」



いったいいつ買ったのやら? 前にご紹介した My読書ノート効果です。どこぞから掘り起こした「7人の安倍清明」なぜか楽天にもamazonでも検索ひっかかりません。

一昔前 ブームとなった 陰陽師 安倍清明を7人の作家が語るアンソロジー
本を読むまでてっきり各著者の安倍清明に関する短編かと思い込んでましたが
本のあらすじの通り 様々な形式 

私が知っていた作家は 夢枕氏、高橋氏、田辺氏、荒俣氏、澁澤氏、の5名
でも 全作それぞれ楽しめました。 

特に小説では 加門氏の「清明ー暁の星神ー」は短編どころか長編からの引用で
これからという時に、、、、終わり、、、
 本編 読みたい!

特に面白いというか きちんと調べる機会をくれたのは荒俣氏の「日本の風水地帯を行く~」
なんでも”妖怪巡礼団”が好奇心と知識のおもむくままあっちこっちとめぐり最終的に
清明神社にて疑問をはらした後つぶやく「ドーマンセーマン」


 この言葉って ニコニコ動画を世にしらしめた 
ゲーム(タイトルわかりません)のスペシャル画像で
うさんくさい陰陽師達が唱える言葉と一緒じゃない?
と 思い出し ゲームでの造語じゃないなら 調べてみようとやってみるとありました。

セーマンの方から 清明桔梗印 要するにちいさな子でも結構きちんとかける一筆書きの☆
 ひっくり返すとたしか黒魔術につかわれるんじゃなかったでしょうか?
ドーマンの方は 格子状の印で

 どちらも海女さんが身につける 魔除けだそうです。

詳しく知りたい方は こちらへ 
http://ja.wikipedia.org/wiki/セーマンドーマン

 ドーマンセーマンと頭の中ぐるぐるしてきたせいでしょうか
夢枕氏の陰陽師シリーズ再び読みたくなってきました。
たしか飛天ノ巻まで読んで 次の巻は買ったきりそこらへんに積読(つんどく)もしくは消息不明のような 探してみましょう。

岡野玲子さんの「陰陽師」は全巻持っているのですが
9~10巻ぐらいから だんだん話についていけなくて

何年ぶりかで発行された12-13巻 買ったのはいいですが
12巻の冒頭 清明のおめでたい話題に 博雅が期待を裏切らない予想通りのボケを発揮してくれたところまでは 読めましたが それ以上はもうついていけないまま うっちゃっています。
 宇宙 (そら) というか すごいですまない 世界観
 いつかきちんと読み通さなきゃ






 

彩雲国物語 青嵐にゆれる月草 by 雪乃 紗衣 「今日どんな本をよみましたか?(197234)」



新たな職場・御史台で働き始めた紅秀麗。新米の監察御史として、天才で天敵の美青年・陸清雅と張り合いながら頑張る秀麗に、大きな仕事が舞い込んだ!!それは、王・劉輝の妃候補として命を狙われている、藍家の十三姫の「身代わり」に、後宮に入ることで!?劉輝のお妃問題に、揺れる秀麗の乙女ゴコロ、そして妹を後宮に入れる事になった藍楸瑛の苦悩の行方は!?清雅とのライバル関係も過熱気味!目が離せない第11弾。




41冊目
 4月にでた時に買ってたのですがアニメの方が影月編でハッピーエンドはわかっていても、
(だからこそ?!)つらい物語にひたりたい(原作ほど辛くなかったですね。)
とのんきに積読(つんどく)していたら9月に新刊でてしまいましたね。
っで半分あわてて(なぜ?)読みだしました。
 あらすじで、藍家から楸瑛の異母妹がお妃候補で後宮にあがり 秀麗もその姫の
身代わり護衛として後宮に入るということで 劉輝がかわいそうすぎる~っていうのが
積んどいた一因だと白状しましょう。

物語は楸瑛の心の君がはっきりするところからはじまります。前の巻や番外編で
ほとんどばれてましたが、かなわぬ恋ですね。
ちなみに心の君候補にあがっていた珠翠に固執する理由もあかされますが、
感想 「藍楸瑛 あんがいお子ちゃま
手に入らないからこそ 欲しくて、 でも手に入らないから 
ずっと好きでいられるって (だったら女官達に手をだすな) 

うら若きティ~ンズのお嬢様達のハ~トには響くかもしれませんが
○十路を過ぎた 昔の乙女には 吹き出しものでした。
 娼妓すら骨抜きにする超色男のままであってくれた方がポイント高かった~

でっ本編ですが、御史台所属となった秀麗 前巻で大猫かぶって秀麗を出し抜いた
清雅相手に打々発止の日々 経験値+性格の悪さからくる利点で清雅の方がまだ
上のようですが 正体が見えてしまってるので、舌鋒の迫力が前の巻より落ちているのが
ちょっと残念でした。 そのうち秀麗に手なずけられるでしょう。

 秀麗の痛い所を的確にキチンと好意をもって指摘する蘇芳も今回はツッコミの
出番が少なかったようです。ただの秀麗ファンにはなってほしくないキャラなので
がんばってほしいです。

 積読の一因となったお妃候補十三姫ですが おもいっきりお転婆娘であっさりした
でも、思慮深い性格。複雑な藍家(どの家も一緒か)の姫としてけなげにけどめっさ
逞しく生きている姿が好感度大 
 兄のふぬけ具合がクローズアップされる中 フォローする姿が可愛いです。
次の巻では楸瑛にはお兄ちゃんらしいメンツが発揮できる場面を期待します。
せっかく主上が迎えにいくんですから!

このシリーズも外伝のぞいて11作目 レビュー読むと、
どこいっても熱狂的ファンを得てしまう秀麗がうざいという意見も
ありますが、私はまだまだ大丈夫
 語り口調は ちょっともったいつけすぎで、含みのある文体に
時々イライラすることはあるのですが、
このシリーズが凄いのは 読者の感想や反問、疑問、要求に 
続巻で答えていってることだと思います。 

 こんなに民のこと考えて行動する秀麗って官吏として最上級ではと思えば 
もっと苦しい時に国を支えてきりまわしている人たちが一杯いて、 

 シリーズ最初は 逆ハーレム状態だけど それに背をむけてひたすら官吏になろうとする
非恋愛姿勢の秀麗を応援していったのに(ここがこのシリーズ読む決めてでした)
 あんまりに無関心であろうとする姿に  が浮かびだすと
両親のエピソードが入り なるほどと 納得し

 でも お年頃だから 廻りがほっておかなくなると 
紅家の姫としての(本人の意志は無視されての)立ち位置としての結婚話が 
できた方の叔父様(紅家三男)の口から語られたり、
(人間ができていない叔父上も大好き)、 

 男は狼の一面もあるし、結構もてるんだから気をつけようねと思えば蘇芳がでてくると
いった調子でやっぱり好きなシリーズです。

 マ○みたいに路線変更しないでねっと 密かに望んでます。そう言えば藍家四男も
似てない三兄弟の次男も声 森川さん どっちも早く戻ってきてくらは~い
  ”○ェ○○ Come Back~!” (このネタが分かる方いらっしゃいますか)

話は次号を待て状態で、もう買ってあります(一応初回限定らしい由羅カイリ画のしおりゲット済)が
ライトノベルばっか続くと(馬鹿にしてる訳じゃありません) 文体が読みやす過ぎて
 大人向け(なにそれ?)小説読むとき 巻末までいくのががまんしきれなくなるので
少し離れなきゃなと おもってますが、 ゴーストハントの”悪霊の棲む家”上・下巻
今週の金曜日に返却しなければなりません。 でも深夜に読むの恐いんですよね。
どうしましょ
 


キッチン by 吉本 ばなな



家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる―。唯一の肉親の祖母を亡くしたみかげが、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居する。日々のくらしの中、何気ない二人の優しさに
みかげは孤独な心を和ませていくのだが…。
世界二十五国で翻訳され、読みつがれる永遠のベスト・セラー
小説。泉鏡花文学賞受賞。




私にしては早い7時起床で のんびり過ごす元旦! 
がんばって大掃除したおかげですっきりした居間で
念頭の55冊読破を目標(私にとって非常に高いハードル!)を
  達成すべく悩んで手にしたのが吉本ばなな著”キッチン” 

これが私にとってはじめての吉本作品です。
もちろん知名度の非常に高い著者、
 しらない訳ではなかったのですがどうも食わず嫌いというか
あまりに有名すぎて手をださなかったというのが本音です。

そう村上春樹も一冊も読んでいません。
 まあ私の本の趣味はおいおいとして、

感想 
よかったですというか元旦早々 
   涙がぽろぽろとこぼれ落ちて
正月気分は飛んでいってしまいました。

あらすじって苦手というか書き出すと
 感想がうかんでこなくなるので、
思った事を。内容はタイトルのキッチンとその続編の満月 
そして処女作になるのでしょうか?
ムーンライトシャドウの短編3編。

どれも共通したテーマは人の死です。
家族、友人、恋人の死 
そして残された人が生きていく力をゆっくりと
取り戻していこうとする再生の物語   

内容を何一つしらなかったのにこの本を
手にした自分に静かに驚きまた納得もしました。
5年も昔なら手にとった段階でむしろ落ち込むか
自分の選択ミスとくやんだでしょうが

私も喪はとうにあけましたが大切な人を
 相次いで亡くしてしまったので、

この作品の主人公のつぐみの言っていることが
ひとつひとつ心にしみこんでいきました。

私はつぐみほど若くはないのでオーバーラップする
というほどの状態ではないのですが、
静かに静かに納得してしまいました。

自分の大切な人を失って初めて死と孤独を意識して
 悲しみにうちひしがれながらも
残された人は呼吸して生きていく!

その一歩として”食べる”ことがキッチンでは
とても丁寧に描かれています。

読後はさわやかでこのblogを
  開設できるだけのパワーをもらいました。

テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

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Lake Moraine

Author:Lake Moraine
Lake Moraine Book Cafe へようこそ!
タイトルのLake Moraine(モレーン湖)は20ドル札の絵柄にも使われているカナディアンロッキーにある美しい湖からとりました。
お気に入りの場所でゆったりとくつろいで好きな作品の話を楽しんでもらえたら嬉しいです。

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